繰り上がりのない足し算と集合数
算数の勉強は、小学校に入学してからはじめました。
文字は保育園時代に、いつの間にかかけるようになっていましたが、あまり上手でなく鏡文字も多かったです。
小学校に入学と同時に学童に入ることになり、自主学習のための教材を買うことになりました。
学童は、先生が勉強を教える事はできないので、生徒が自主学習できる教材を揃えないといけません。
とうぜん、「書き取り」を主において、教材をそろえました。しかし、どうせやるなら、算数もやらせてみようと簡単な計算問題もそろえました。
これが「お父さんが勉強を見る」というパパロードのはじまりでした。
<基礎>
計算問題を初めてやらせるときに、1から100まで数えられる事が最低条件です。
数の順番が分からないと、指でも数えられません。
うちの子は、そこはクリアしていました。
毎朝、いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、おく、ちょう、けい、がい、なゆた、ふかしぎとNHKを見てたのがよかったかもしれません。
<順序数と集合数>
「1+2は?」と聞くと、指を折って、「1,2,3」「答えは3!」答えます。
「3+4は?」と聞くと指を折って「3,4,5,6,7」「答えは7」と答えます。
このように指を折って順番に数えていくのが順序数の考え方です。
答えはあってるのですが、いかんせん計算が遅いです。
でも、基本なので焦らず、毎日、10問、3日間このやり方で計算させました。3日もたつと、慣れてくるので、次に、集合数の考え方に移行しました。
例えば、「3+4は?」と聞いたら、指を折って数えて「7!」と答えます。
間髪入れず、「じゃ、もう一回 3+4は?」ときくと、すぐに「7!」と答えます。
「3個」に「1個」を4回足すと、「7個」になるという思考を、「3個の固まり」に「4個の固まり」を足すと「7個の固まり」ができる思考に結びつける練習です。
ひとつずつ足すのではなく、固まり(集合)で計算する方法です。
要するに暗記です。
これは、紙に書かず、口答でやらせました。
覚えさせるのは、くりあがりのない2+2、2+3、2+4、2+5、2+6、2+7、3+4、3+5、3+6、4+5です。
問題を出す順番は、下の順番です。
2+3
3+4
4+5
5+2
3+5
4+2
6+2
3+6
7+2
2+2
ランダムな順番にしていますが、毎回ランダムにしてるのではなく、これで固定します。
順序数の計算結果を、集合数の計算結果に結びつけて、記憶させるので、ランダムに決めた順番でも、覚えるまでは固定した方が良いと思います。
ただ、2+3,2+4,2+5みたいな順番だと、一ずつ増えるのであまり記憶にならない気がします。
また、数を足す順番ですが、2+7にすると、2から指をおって7回数えるため時間がかかります。
7から指をおって2回数えるのでは7から始めた方が時間が節約できます。
そういう理由で5より大きい数字は前にもってきています。
覚えてきたら、「7+2は?」と聞き、答えが合ってたらすぐに、「じゃ、2+7は?」と聞きます。
そうすると「7+2」と「2+7」の答えは同じで「9」になる事が記憶に残ります。
繰り上がりのない足し算は、1週間ぐらいで即答できるようになりました。
繰り上がりのない計算が即答できるようになると算数が得意と思うようになりました。
少しずつでも毎日やるのがコツだと思います。
また、即答できるようになったら、「毎日やってるからできるようになったんだ。すごいな」と努力しているのを誉めてあげるのも、長続きするコツだと思います。